「月々の給料が少なすぎ。課長の給料も大したことない。将来が不安」
「日々の給与には概ね満足してるけど、もう少しあればなあ。」
そんな思いの地方公務員の方はいらっしゃいませんか。
私は、公務員という安定した身分を手に入れた身として、おこがましいですが、いつもお金がもう少しあったらよいのに、と思っておりました。
そこで、いくつかの副業を在職中に始め、実際に日々の生活や心のなかにいくらかの余裕をもつことができました。
原則副業が禁止の公務員ですが、取り組める副業は存在します。
さらには、副業を行えば金銭以外にもよい効果が期待できます。むしろ公務員だからこそ副業に取り組んだほうがよいといえるかもしれません。
Contents
副業禁止規定
そもそも、公務員の副業禁止規定とはどのようなものでしょうか。
地方公務員は、地方公務員法題38条と、勤務する自治体の規定によります。ただし、自治体の規定の多くは国家公務員に準じています。
地方公務員法では、以下のように営利を目的とする事業を行えないとしています。
地方公務員法
(営利企業等の従事制限)
第38条 職員は、任命権者の許可を受けなければ、営利を目的とする私企業を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利を目的とする私企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない
ただし、例外が存在します。例えば不動産投資では、要約すれば一定規模で管理会社に任せれば可能となっています。
詳細は人事院規則14―8(営利企業の役員等との兼業)の運用についてをご覧ください。
公民が副業を行うメリット
複数の収入源で収入アップ
やはり、金銭面の向上は誰しも認めるメリットです。
そこそこの給与水準の公務員ですが、劇的に増えることはありません。また、働き方改革により勤務時間が減ると、その分手取りも減ることに。
さらに、公務員という職業柄、せっかく高水準な仕事をしても、収入アップに直結するものではありません。
副業により第2、第3の収入源を確保することは、そんな公務員にとって手取りが増える機会を与えてくれます。
知見が高まり、本業でも使える知識が増える
公務員という独特な世界で働いていると、民間におけるコスト意識や成果主義的な仕事から離れていってしまいます。
しかし、例えば株式投資や不動産投資のような副業を行うことで、少なからず公務員以外の民間的な仕事を経験できることになります。
これがコスト意識につながる場合もありますし、財務や商工部門に配属された際に非常に役立つことになります。
逆に公務員の知識で副業の成功確率も増える
逆に、副業を行うに当たって、公務員としての本業の知識が役立つ場合もあります。
もちろん守秘義務に反するようなことはできませんが。しかし、例えばブログによる情報発信の際に、普段の窓口で市民の方にわかりにくい法律や制度を丁寧に説明するように書くことで、読者を納得させることもできるでしょう。
また、税務の知識や業者とやりとりするノウハウにより、不動産投資においてスムーズに話を進められることもあるでしょう。
上に述べた本業へよい効果が期待できることに併せて、本業と副業とで好循環が生まれます。
独立・早期退職もありうる
副業が思った以上にうまく行けば、場合によっては本業同等、またはそれ以上の収入を得られることもあります。
もはや副業とはいえなくなりますが、あなたが本業を退屈と思っているなら、副業を本業に換えることもできるでしょう。早期退職することもよいでしょう。
また、公務員を辞めずとも、いつでも辞められるという余裕が、本業での思い切った働きっぷりにつながるかもしれません。
公務員ができる副業
公務員でも取り組むことが可能な副業の一部です。アルバイトのようなあからさまな副業は不可能ですが、以下のようなものであれば始めることができるでしょう。
投資信託・株式売買
金融資産への投資は公務員でも禁止されていません。
興味のある個別の株式へ投資することで、値下がりによる損失を被るリスクもありますが、配当金や株主優待、また値上がり益を狙うことが可能です。一般的に分散投資を行うことでリスクを軽減できます。
また、投資信託へ投資をすることで最初から分散投資を行うことも可能です。
インターネットで口座開設することができますので、まずは申し込んでみてはいかがでしょうか。
不動産投資
不動産投資も一定規模までは公務員でも可能な副業となります。多くの場合、ローンを活用することで、レバレッジを効かせた投資をすることが可能です。
公務員という安定した立場を活用すればローンも比較的通りやすいといえます。
ブログ
元手がなく、または非常に低額で始められる副業の一つがブログです。
業務以外にも、趣味や家事・子育てなどの経験について情報発信をし、広告収入を得ることができます
普段から難解な制度をわかりやすく説明している地方公務員の皆様は、読者が求める困りごとをブログという形で解決することができるのではないでしょうか。
まとめ
以上のように、地方公務員でも、認められる副業がいくつか存在します。
そして、副業を行うことにより本業にかかわるスキルがアップし、生活にも少しの余裕が産まれるなど、メリットも多くあります。
ぜひ、取り組みやすいものからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。